2023年8月31日
ロジスティード株式会社は、公益社団法人日本包装技術協会主催「2023日本パッケージングコンテスト」において、「エレベータ部品木箱の段ボール化」がテクニカル包装賞を、「試薬交換ロボット用スロープ付き輸送梱包箱」が大型・重量物包装部門賞をそれぞれ受賞しましたので、お知らせします。
包装対象となるエレベータ部品は、シャフト付きとブラケット付きの2種類の製品を1セットにしたもので、従来は木箱で包装していました。2つの製品は寸法が異なり、それぞれに応じた専用木箱を製作しなければならないため、包装完了までの工数が多いなどの課題がありました。そこで、寸法が異なる2つの製品を纏めて包装できる共用包装材の開発に取り組みました。開発した共用包装材は、スリーブ・トレイ・組仕切り・上部押さえパッキンの4点で構成され、全て段ボールを使用しています。製品毎に専用木箱を製作する必要がなくなったため包装作業に必要な工数を50%削減、また、トレイ四隅の段ボールの耳部分をステッチ留め(※)ではなく、テープ留めとすることで包装材廃棄工数も20%削減しました。さらに、包装材の調達から廃棄までの過程で発生するCO2排出量を43%削減することができました。
※ステッチ留め:段ボール接合時に、大きなホチキスのような機械を用いて金属の針で留める方法
従来の木製輸送梱包箱は、着地での開梱の際に使用するスロープを組み立てる必要があることや、廃棄に時間と費用が掛かることなどの課題がありました。これらを解決するため、強化段ボールを使用した輸送梱包箱を開発しました。この仕様における最大の特長は、別梱包となっていたスロープを梱包箱の前面に設置し、スロープを倒すだけで製品の取り出しを可能としたことです。また、これまで2方差しとなっていたパレット部分を4方差しとすることで荷扱いを容易にしたほか、安定性を向上させるため梱包箱内やスロープの一部に合板を使用し強度を高めています。これらの改善の結果、開梱作業の工数を50%削減し、資材の調達から梱包箱の廃棄までに発生するCO2排出量を90%削減しました。
当社グループは、最も選ばれるソリューションプロバイダーをめざし、事業・業界を超えた協創領域の拡大を図り、新たなイノベーションを実現していきます。
・当社包装ソリューション(包装設計サービス)
https://www.logisteed.com/jp/solution/packaging/
【担当窓口】
ロジスティード(株) ロジスティクスソリューション開発本部
ロジスティクステクノロジー部 TEL: 03-6263-2832
【本リリース内容】
ロジスティード(株) 広報部 TEL: 03-6263-2803
ロジスティードの企業情報