当社グループでは、事業プロセスにおける脱炭素の実現をめざし、エコカーや省エネ機器の積極的な導入を通じて、事業所で発生する環境負荷の低減に取り組んでいます。グループ内のエネルギー使用約7割が電気、約3割が燃料の使用であり、省エネ・温暖化対策として以下を進めています。
2022年度 | |
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LED照明設備導入拠点数 | 新設:5拠点 |
既存:21拠点 | |
LED照明設備導入によるCO2排出抑制量 | 1,470トン |
対象範囲:当社、国内グループ会社、海外グループ会社
愛知県にある中京物流センターでは、人感センサーを活用した節電の取り組みを進めています。無人時の保管棚での照明点灯による消費電力を抑えるため、保管棚の間に人感センサー付きの補助灯を設置し、製品の取り出しや格納などを行う作業者を感知したときのみ照明を点灯させることで、作業者の安全と節電を両立させています。
事業所で使用する電力の、再生可能エネルギー由来電力への切り替えを積極的に進めています。2022年度は17の事業所に導入しました。
自家消費型の太陽光発電設備を既に4つの拠点に導入していますが、それ以外の拠点についても導入を検討しています。
・建屋での省エネ・創エネ等によるCO2排出量の削減
「建屋」(電気)から排出するCO2排出量の削減 | 2022年度目標 | 2022年度実績 |
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対前年 ▲2% | ▲8.3% |
当社グループは、最新型エコカーの導入やエコドライブの推進、モーダルシフトなどの輸送改善により、車両燃料起源のCO2排出抑制に取り組んでいます。
当社グループでは、独自に開発した「SSCV-Safety」を国内グループの全車両に導入し、交通事故の未然防止などの安全面だけでなくエコドライブによる車両の燃費向上もつなげています。「SSCV₋Safety」により、急制動や車間距離不足による急ブレーキ・急ハンドルなどのヒヤリハットやドライバーの疲労度などをリアルタイムで検知し、アラートを発することで事故の未然防止に繋げているほか、日々の運転データを映像とともに記録し安全運転指導に活用しています。急ブレーキ・急ハンドル・急発進は車両の燃費悪化にもつながるため、走行中に発せられるアラートや降車後の安全運転指導は、エコドライブを促進する側面があり、車両の燃費向上にも寄与しています。
・2022年度実績
導入車両 | ダブル連結トラック(全長21m)×2セット |
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運行区間 | 静岡県富士市~京都府南丹市 |
運行時期 | 試験走行:2019年2月、実運用:2019年8月~ |
当社グループでは、輸送における環境負荷低減に向け、電気自動車や燃料電池車の導入を市場動向を注視しながら進めています。2021年度には、グループ会社のロジスティード首都圏(現ロジスティード東日本)の千葉県野田市の営業所に、積載量3.0トンの電気トラック1台を導入しました。電気自動車の特性を踏まえ東京都心を主とした短距離の集配で活用することで、CO2排出量の削減に取り組んでいます。2022年度は、国内で電気乗用車への代替を13台、電気トラックへの代替を4台行いました。電気トラックのうち1台は、ロジスティード南関東(現ロジスティード東日本)の神奈川県内の営業所に導入した電気保冷車です。
電気トラック
電気保冷車
・海外での導入事例 ーLOGISTEED China, Ltd. 北京分公司ー
当社グループでは、2021年度よりリチウムイオンバッテリーを搭載したフォークリフトの導入を推進しています。倉庫などでの物流作業に欠かせないフォークリフトには主に鉛バッテリーが使用されていますが、長寿命かつ充電効率の高いリチウムイオンバッテリーに切り替えることで、消費エネルギーの低減を図っています。今後もリチウムイオンバッテリーの導入を拡大し、フォークリフトの省エネ化に取り組んでいきます。
・車両の電動化推進等によるCO2排出量の削減
車両(燃料)から排出されるCO2の削減 【CO2排出量削減に関する目標】 | 2022年度目標 | 2022年度実績 |
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対前年 ▲1% | ▲1.3% |
プラスチックパレットの販売やレンタルなどを行っているグループ会社のパレネット(株)では、破損し使用できなくなった返却パレットを廃棄せずに、新品パレットの材料として同社が出資している再生プラスチックパレットの製造会社に提供することで、廃プラスチックの削減と資源の有効活用につなげています。この取り組みにより毎年2万枚超の廃プラスチックパレットが再資源化されています。
当社は、自社グループだけでなく、お客さまのサプライチェーンも含めたCO2排出量の削減や環境負荷低減に取り組んでいくことが重要だと考えています。その考えのもと、環境方針の一つに「環境負荷の小さい物流・サービスの提供」を掲げ、モーダルシフトや共同配送等の従来の取り組みのほか、お客さまのスコープ3も含めたCO2排出量の削減に資するサービスの開発など、事業活動を通じた環境負荷の低減と新たな環境価値の提供をめざしています。
当社と佐川急便(株)は、両社の強みを活かした営業連携を進め、環境負荷の低減につなげています。郊外から都心部への事務所の移転などでは、移転先の道路状況によっては、当社グループの大型車の通行が困難なことが多々あります。そのような場合に佐川急便(株)の営業所を中継拠点として活用することで、大型車から搬入先の条件に合わせたサイズの車両への荷物の積み替えと移転先へのピストン輸送が可能となり、輸送車両台数の最適化による合計運行台数の削減が実現できます。この取り組みは、コスト低減だけでなくCO2排出量の削減も期待できるものです。
北米のグループ会社Carter Express社では、独自のミルクランビジネスモデルを活用した自動車部品の米国内トラック輸送をはじめ、北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟するカナダ、米国、メキシコの3ヵ国間のクロスボーダー輸送など、これまでの経験で培ったオペレーションノウハウと確かな輸送力を駆使した特色あるサービスを提供しています。
例えば、複数のお客さまの複数のサプライヤーの商品を集荷するミルクランでの共同輸送(シェアードミルクラン)では、トラックの運行本数や走行距離が削減されるため、物流コストの低減だけでなく、お客さまのサプライチェーンでのCO2排出量の削減にも大きく貢献しています。
当社グループでは、CO2排出量の削減とトラック・ドライバー不足の解消等を目的として、「新規顧客・新規ルートの開拓」を目標に掲げ、トラック輸送から鉄道や船舶による輸送に切り替えるモーダルシフトを積極的に推進しています。
新たに開拓したルートとお客さま(件数)
種類 | 年度 | 区分 | ルート/件数 | 内容 |
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鉄道 | 2021年度 | ルート | 30ルート |
|
2022年度 | ルート | 50ルート |
| |
船舶 | 2021年度 | ルート | 3ルート |
|
2022年度 | ルート | 5ルート |
|
当社グループでは、国内だけでなく、海外でも専用コンテナを導入してモーダルシフトを推進し、グローバルでCO2排出量の削減に努めています。
例えば、トルコのグループ会社Mars Logistics社は、独自のクロスボーダー輸送に力を入れています。イスタンブールなどのトルコ国内拠点からイタリアへの船舶輸送、イタリアからルクセンブルクまでの鉄道輸送、ルクセンブルクからEU諸国主要都市へのトラック輸送に対応することで、高効率で環境負荷の少ない持続可能な物流を実現しています。
※インターモーダル:トラック・船・鉄道等を組み合わせた複合一貫輸送
これまでの実績
廃棄物から分別された廃プラスチックなどのリサイクル素材の運搬において、船舶を利用したモーダルシフトによる輸送サービスを強化することで、CO2排出量の削減に貢献しています。
リサイクル素材の輸送は、以前から独自に開発したコンテナを利用し船舶によるモーダルシフト輸送を行っていましたが、2019年度は、改良した新型のコンテナを導入することで、さらなる効率化を実現しました。これは、新型コンテナの導入により、積載量を増やすことと荷卸時間を短縮することの両立が可能となり、輸送本数が毎月約3分の2に抑制されたことなどによるものです。また、すべての行程をダンプカーで輸送した場合とのCO2排出量を比較すると、約4割以上削減されたことになります。この「新型専用輸送コンテナ開発による再生資源廃棄物輸送の輸送効率向上への取り組み」が評価され、第21回物流環境大賞において「物流環境特別賞」を受賞しました。
プラスチックごみの海洋汚染問題などが指摘される中、今後も当社は、モーダルシフトの推進やリサイクル業界への環境負荷の小さい物流サービスの提供を通じて、環境問題の解決に貢献していきます。
詳細は以下からご覧いただけます。
トラックドライバー不足が深刻化するなか、将来に渡る長距離輸送の安定確保が課題となっています。当社グループでは、安定的な輸送に向けて、九州と関西間の長距離輸送をトラックから内航船による輸送に切り替えるモーダルシフトに取り組んでいます。この取り組みでは、内航船への切替のため、海上輸送用コンテナを陸上輸送でも利用できるよう、複数の荷主をはじめ各関係先との連携を図ったことなどで、1運行当りの輸送量を大幅に増加させました。この取り組みは、ドライバー不足の対応としてだけでなく、輸送の効率化によるCO2排出量の削減にも貢献しています。
当輸送センターは、運営に際して荷主と輸送事業者をつなぐWebシステム「SSCV-Smart」の導入により、輸送案件の獲得から配車、運行指示書の発行、請求までシステム上で一元管理が可能となるため、事業効率化によるCO2排出量や紙使用量の削減など環境負荷低減が期待できます。
当社グループのバンテックは、佐川急便(株)と輸送車両の大型化による環境負荷低減を進めています。従来は10トントラックで実施していた関東エリア・中部エリアの輸送を、20トントレーラでの輸送に切り替えることにより、輸送車両台数が削減され、環境負荷低減を実現しています。
当社では、環境管理部門と技術開発部門が連携しながら「減容」ストレッチフィルムの導入を検討しています。ストレッチフィルムは、積み上げた荷物をまとめる際などに使用するものですが、使用後は廃プラスチックとして処分されているため、薄手のものに代替することで、廃プラスチックの発生量の削減につなげることが可能となり、包装材としての機能性の維持と減容が両立できるようになります。そこで当社では、現状よりも薄手のストレッチフィルムの市場調査や情報収集などを進め、プラスチックごみの削減をめざしています。
当社グループでは、包装技術の向上に取り組んでおり、お客さまのニーズに応えつつ、包装に関わる資材・廃棄物の削減など、環境負荷の低減に努めています。2022年度は、公益社団法人日本包装技術協会主催の「日本パッケージングコンテスト」において、「蒸気タービンブレードの輸送箱変更」がロジスティクス賞、「電動トロリ包装のオール段ボール化」が電気・機器包装部門賞を受賞しました。「電動トロリ包装のオール段ボール化」の事例では、資源利用削減の観点から、内装材も含めてオール段ボール化を図りました。オール段ボール化にあたっては強度の課題がありましたが、内装材段ボールの側面の2重構造化や、強化段ボールの採用等により、強度の維持と木材使用量の100%削減を同時に実現しました。
事例/受賞名 | 主な効果 |
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蒸気タービンブレードの輸送箱変更/ロジスティクス賞 | |
電動トロリ包装のオール段ボール化/電気・機器包装部門賞 |
詳細は以下からご覧いただけます。
これまでの実績
当社では、EC需要の急速な拡大を受け、EC事業者向けの物流を担うECプラットフォームセンターを2019年に開設しました。当センターは、オペレーションの標準化や自動化設備導入による夜間を含めた長時間稼働の実現等により、複数のEC事業者の物流作業を一つのプラットフォームで運用することにつなげ、施設・設備のシェアリングによる物流の効率化と環境負荷の低減に取り組んでいます。CO2の排出量で従来のEC事業者ごとの複数拠点による物流と比較すると、省人化や自動化設備の規模の拡大に伴う電気使用量の増大といった増加要因はあるものの、最大30の複数事業者の拠点をECプラットフォームに集約した場合、エネルギー効率の向上により、1年で約30%の排出削減が期待できます。この取り組みが評価され「第22回物流環境大賞」(2021年)において「先進技術賞」を受賞しました。
お客さまのサプライチェーンの最適化を支援するDXサービス「SCDOS」において、2021年度から「CO2排出量見える化機能」のサービスを提供しています。これは、お客さまの多様なデータを一元管理・モニタリングしながら、サプライチェーンにおけるCO2排出量・削減量の正確な把握・可視化を可能するサービスで、第三者機関による適合性評価を得ています。2022年度は目標を上回る件数の提案を行い、複数のお客さまの物流領域で排出されるCO2排出量の可視化と削減を支援しました。
当社グループでは、レンタル、サブスクリプション、シェアリングなどに代表される利用・体験型サービスを提供するお客さま向けの物流サービス「レコビス」を通じて、ものを「買うから借りるへ」、「所有から利用へ」といった消費志向の変化に対応するビジネスをサポートし、循環型社会の進展に貢献しています。
当社グループでは、環境教育などにより、従業員の環境意識の向上に取り組んでいます。また、2019年度に既存の環境管理システムの見直しを図り、より精度の高い実績データの把握および監視活動を行っています。海外においては事業所の環境負荷や重要な環境法令の調査を行い、環境負荷の管理および遵法確保に努めています。
環境eラーニングを、主に国内の従業員を対象に毎年実施し、地球温暖化防止、資源循環、生態系保全などについての理解促進を図っています。さらに、「グループ行動規範eラーニング」の中でも、環境についての内容を盛り込み、企業倫理としての環境の重要性を周知しています。
環境eラーニング受講率(国内:2022年度) | 目標 | 実績 |
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99% | 87.3% |
環境管理レベルの維持・向上に向け、各分野における現場での環境管理の知識や経験といったノウハウをグループ内で共有するために、環境関連業務を「環境」「廃棄物」「車両」の3つの分野に大別し「手順書」として取りまとめたものをプラットフォーム化して展開しています。
現在活用している管理システムは、以下の通りです。
システム名 | 導入目的 | 導入拠点数 2023年3月末時点 |
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産業廃棄物管理システム | 【廃棄物処理法に基づくマニフェスト管理】 操作性・効率性を重視した全面リニューアルによる廃棄物等排出物の管理レベル向上 | 255拠点 |
環境負荷調査システム | 【省エネ法等に基づく電気・燃料等エネルギー使用量の調査】 入力・集計業務改善による環境負荷データの精度向上 | 351拠点 |
車両管理システム | 【省エネ法、NOx・PM法等に基づく車両燃料使用量、走行距離、登録情報の管理】 操作性・機能改善による車両管理レベルの向上 | 419拠点 |
各種研修や会議を通じて、環境管理レベルの向上を図っています。
環境に関する研修を継続的に実施することで、環境管理レベルの維持・向上に努めています。
国内外で環境情報を共有し、環境意識と管理レベルの向上に努めています。
環境会議開催回数(2022年度) | 国内:環境推進会議 2回 |
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海外:環境責任者会議 2回 |
環境コンプライアンス違反の未然防止や早期是正、管理レベルの向上を目的として、拠点毎に原則3年に1回社内監査を実施しています。
社内監査実施拠点数 (国内:2022年度) | 170拠点 |
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当社グループでは、第三者認証の取得を進めており、現在、サステナビリティ推進部では「エコステージ」の認証を取得しています。2017年度より、ISO14001と同水準である「エコステージ2」へと認証のレベルを向上させました。2019年度には、グループ会社であるロジスティード中部においても独自に「エコステージ2」の認証を取得するなど、グループ全体での環境管理レベルの向上に努めています。
また、2023年4月現在、「グリーン経営認証」をトラック運送事業で11事業所、倉庫業では7事業所にて取得しています。今後も、これらのマネジメントシステムを活用して、環境負荷の低減に努めていきます。
エコステージ2認定証
グリーン経営認証登録証
エコステージ2の適用範囲 | 334拠点 (2023年3月末時点の国内の全拠点) |
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対象範囲:当社、国内グループ会社
当社グループは、2021年度の温室効果ガス(GHG)排出量※について、2022年度に、保証機関LRQAの審査によるISO14064-3:2019を基準とした第三者保証を取得しました。今後も、第三者保証を受けることで算出値の信頼性を確保するとともに、「スコープ3」への範囲拡大に取り組んでいきます。
※対象範囲:CO2排出量のスコープ1およびスコープ2(国内)
脱炭素に向けた取り組み促進のため、投資判断へのICPの活用を検討しています。2022年度は、ICPを10,000円/t-CO2に設定し運用方法等の検討を行いました。2023年度は、ICPを活用した投資判断の制度化と社内周知を図っていきます。
海外も含めたグループ全体での環境負荷低減に向け、海外拠点との連携強化に取り組んでいます。2022年度は、海外におけるCO2排出量の可視化に向け、各グループ会社の環境担当者へのヒアリング等を実施し、課題の把握やレポートラインの確立に努めました。
サプライチェーン全体でのCO2排出量(スコープ3)の削減目標設定に向け、2022年度から、海外グループ会社のCO2排出量の実態調査や、より精度の高い排出量の算出・可視化システムの構築等に取り組んでいます。
海外拠点における「輸送および倉庫事業」に関係する重要な環境法令について特定し、各拠点で適切な運用管理の遂行が保てるよう、2017年度から29の国と地域の環境法令の概要について調査を進めています。2021年度は、ドイツ、フランスの調査を終え、これまでに20の国と地域についての調査が完了しました。
2022年度の当社における環境法規則の違反件数は0件でした。
当社グループでは、自然保護を意識した資源循環の取り組みや、社内への環境情報の発信や拠点毎の環境活動などの環境コミュニケーションを推進するとともに、社外への環境情報開示の強化を図っています。
環境コミュニケーション活動として、VC活動(改善活動)に環境負荷低減の視点を組み入れた従業員対話型の活動「グリーンアクションワークショップ」を2021年度から国内で展開し、革新的な取り組みを表彰する「VCアワード環境賞」も開催しています。2022年度は、脱炭素等についてのアイデアや想いを経営層と従業員が語り合う「デジタル対話セッション」を開催したほか、環境行動計画のビジュアル化に向けたワークショップを行いました。
VC活動と連動した環境コミュニケーションの実績(累計:2023年3月31日時点)
グリーンアクションワークショップ開催実績 | 376回 |
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参考:環境に関する新規施策登録数 | 995件 |
対象範囲:当社、国内グループ会社
環境に関する全般的な知識やグループ内の取り組み事例・トピックスなどを、グループ会社にも配付する社内報に掲載し、従業員および家族の環境意識の向上を図り、環境に関する取り組みへの積極的な参加の促進に努めています。2022年度は、地球温暖化のメカニズムや環境に関する豆知識について社内報にわかりやすく連載しました。
環境コミュニケーション活動として、事業所周辺の清掃活動やライトダウンなどを展開しています。
環境に関する社員の理解促進のため、国連が定める6月5日の世界環境デーに合わせて、2015年度からこの日を含む6月を「グループ環境月間」と定め、「地域貢献」を共通テーマとした環境美化活動や社会貢献活動を推進しています。2020年度から2022年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施時期を変更し対策を講じながら活動しました。
・事業所周辺の清掃活動
・事業所周辺の植栽整備
・エコキャップ運動
・グリーンカーテン設置
・古着の回収・寄付
事業活動で発生する廃棄物が可能な限り再資源化されるよう、廃棄物の排出抑制施策の実施や、埋立処分量の削減に向けた取り組みをグループ全体で積極的に推進し、再資源化率の維持・向上に努めています。
再資源化率(2022年度) | 目標 | 実績 |
---|---|---|
99% | 99.0% |
対象範囲:当社、国内グループ会社
事務用品の購入については、再生材を使用した文房具や再生紙などのエコ商品を対象とするグリーン購入に努めています。
グリーン購入率※(2022年度) | 目標 | 実績 |
---|---|---|
85% | 79.4% |
対象範囲:当社、国内グループ会社
※グリーン購入率:e-sourcing MALL(電子購買システム)にて購入した事務用品の内、エコ製品の比率。
洗車や粉じん対策などで使用する水も限りある資源であり、水の効率的な利用による使用量削減に努めています。
水使用量床面積当たり原単位の低減(2022年度) | 目標 | 実績 |
---|---|---|
対前年▲1% | 対前年▲1.8% |
対象範囲:当社、国内グループ会社
森林資源の保護に向け、会議資料のペーパーレス化などを推進しコピー用紙使用量の削減に努めています。
コピー用紙削減率(2022年度) | 目標 | 実績 |
---|---|---|
対前年▲1% | 対前年▲5.9% |
対象範囲:当社、国内グループ会社
コピー用紙の総使用量(千枚) A4換算 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
120,294 | 114,640 | 115,218 |
対象範囲:当社、国内グループ会社
当社では、2020年にCDP※1質問書へ初めて参加(回答)し、気候変動への取り組みや情報開示がリーダーシップレベルであるA-(Aマイナス)の高評価を2020年度から2022年度の3年連続で獲得しました。気候変動関連の課題について、取締役会レベルを含む管理体制の強化、気候関連のリスクと機会の短期・中期・長期の視点での特定を行い、財務影響の試算と重要度に応じた対応策を検討し実行していることや、気候関連のリスクと機会を事業戦略上の重要事項として考慮していることなどと併せ、環境中長期目標の設定、緩和に向けた行動、施策実施における透明性の点で高く評価されたものと考えます。また、科学的根拠に基づいたCO2排出削減目標の宣言(SBT※2の設定)についても実施に向けて準備を進めているほか、環境への取り組みを効果的に推進するため、「環境会計※3」に取り組んでいます。
※1 CDP:気候変動や水に関する企業の取り組みに対してグローバルに評価を行っている、国際的な非営利団体。
※2 SBT:Science Based Targetの略で、2℃目標に整合した意欲的な目標を設定する企業を認定する国際イニシアチブのこと。
※3 環境会計:企業等が事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、可能な限り定量的(貨幣単位または物量単位)に測定し伝達する仕組み。
ESG経営への取り組みの一環として、2019年度から環境省・経済産業省主催グリーン・バリューチェーンプラットフォームの脱炭素経営促進ネットワーク会員企業となり、定期的に開催される勉強会に参加しています。2022年度は、SBTに関する最新動向の情報収集や、サプライチェーンでのCO2排出量削減取り組みに関する意見交換等を行いました。
(単位:百万円)
分類 | 投資 | コスト |
---|---|---|
1.事業所エリア内コスト | 767.0 | 1925.1 |
2.上・下流コスト | 0 | 0 |
3.管理活動コスト | 0 | 336.6 |
4.研究開発コスト | 0 | 0 |
5.社会的取り組みコスト | 0 | 11.6 |
6.その他コスト | 0 | 0 |
合計 | 767.0 | 2273.3 |
単位:キロリットル/( )内:構成比率
電気 | 軽油 | ガソリン | その他 | 合計 | |
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2022年度 | 39,393(72.5) | 12,662(23.3) | 717(1.3) | 1,590(2.9) | 54,362(100) |
2021年度 | 42,330(73.9) | 12,755(22.3) | 791(1.4) | 1,379(2.4) | 57,255(100) |
2020年度 | 44,461(74.0) | 13,405(22.3) | 866(1.4) | 1,320(2.3) | 60,052(100) |
2019年度 | 45,870(73.8) | 13,567(21.8) | 1,150(1.8) | 1,587(2.6) | 62,174(100) |
2018年度 | 46,672(73.5) | 13,909(21.9) | 1,057(1.7) | 1,896(3.0) | 63,534(100) |
対象範囲:当社、国内グループ会社
注)グラフのCO2排出量はスコープ1および2の合計
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|---|---|
スコープ1(t-CO2) | 43,656 | 42,207 | 40,669 | 40,519 | 40,641 |
スコープ2(t-CO2) | 83,905 | 77,546 | 72,326 | 70,097 | 63,316 |
スコープ1⁺2(t-CO2) | 127,561 | 119,753 | 112,995 | 110,616 | 103,957 |
売上高原単位(t-CO2/億円) | 28.2 | 26.5 | 25.9 | 25.7 | 23.7 |
対象範囲:当社、国内グループ会社
温室効果ガス | スコープ1排出量(CO2換算) |
---|---|
CO2(トン) | 40,641 |
CH4(トン) | 0 |
N2O(トン) | 0 |
HFC(トン) | 0 |
PFC(トン) | 0 |
SF6(トン) | 0 |
NF3(トン) | 0 |
対象範囲:当社、国内グループ会社
使用した地球温暖化係数:IPCC第5次評価報告書(AR5-100年値)
カテゴリ | 活動量 | 比率 |
---|---|---|
1 | 60.0% | |
2 | 12.3% | |
3 | 2.8% | |
4 | 0.1% | |
5 | 1.1% | |
6 | 1.0% | |
7 | 6.8% | |
8 | - | |
9 | - | |
10 | - | |
11 | 12.6% | |
12 | 2.9% | |
13 | 0.4% | |
14 | - | |
15 | - |
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|
557,860 | 527,187 | 496,788 | 513,312 | 590,518 |
※上記は、国内排出量の連結ベースでの集計値です。
有害廃棄物 | 排出量 | ||
---|---|---|---|
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
PCB(トン) | 1.1 | 0.0 | 0.0 |
対象範囲:当社、国内グループ会社
ロジスティードの企業情報