株式会社日立物流は、日本マテリアル・ハンドリング(MH)協会主催の｢第28回日本MH大賞｣及び公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会主催の｢2022年度ロジスティクス大賞｣において、当社の「自動ロボット仕分け(Automated Robotic Sorting)システム（以下、ARS）」がそれぞれ優秀賞、準大賞を受賞しましたので、お知らせします。ARSは、東日本第二メディカル物流センター(埼玉県加須市)に2021年10月より導入したシステムであり、杏林製薬株式会社をはじめとした複数荷主の出荷作業に対応しています。今回の受賞は、ケース出荷作業におけるトータルピック後の作業(パレット搬送、ケース仕分け、ステージング)を完全自動化したことによる無人化の実現などが評価されたものです。

①無人化 ②作業柔軟性 ③設備柔軟性 ④シェアリング の4つをコンセプトとして開発されました。対象範囲は、ケースのトータルピックが完了した後、垂直搬送機での荷受けから、方面別に仕分けたパレットをステージング(出荷荷揃え)するまでの一連とし、対象範囲における完全自動化を実現しました。

ARSは、ロボットアーム式のデパレタイザー・パレタイザー、パレットAGV、無人フォークリフトのほか、付帯設備としてバーコードリーダー、オートラベラー、空パレットの段積み機、段ばらし機で構成されます。従来、異なるメーカーの設備を相互に連携することは不可能でしたが、当社が開発した統合制御システムRCS (Resource Control System) ※1 を用いることでシームレスな連携が可能となりました。また、荷主ごとのオーダーメイド型ではなく、メディカル物流用に標準化されたWMS(Warehouse Management System) ※2を使用することで、複数荷主で設備のシェアリングが可能となり、設備の稼働率を向上させています。

※1　RCS(Resource Control System): 物流センター運営の最適化を担う統合制御システム
※2　WMS(Warehouse Management System):物流センター管理システム

当社グループは、最も選ばれるソリューションプロバイダーをめざし、ビジネスコンセプト『LOGISTEED』のもと、事業・業界を超えた協創領域の拡大を図り、新たなイノベーションを実現していきます。