顧客への貢献

顧客への貢献

私たちは、物流業という産業やくらしを支える社会インフラとしての役割を果たすとともに、物流領域を超えたお客さまとの協創により、さまざまな環境・社会課題の解決と持続可能な社会の実現に貢献していきます。

強靭で持続可能な物流サービスの構築に向けて

医薬品のGDPに準拠した保管・輸配送の実施

全国の医薬品物流センターを拡充し、医薬品物流に特化した保管と輸配送サービスを提供しています。GDP※1におけるソフト面の強化を目的に、GDP推進に特化した専門組織を設置しGDP管理のための品質マネジメントシステムの整備を進めているほか、輸送中の温度トレースを目的に、次世代温度センサーの実証実験等も実施するなど、医薬品物流における品質保証の体制強化を図っています。2021年度は、先進的な医薬品物流センターにおいて、実施計画書や報告書の作成を含めた、GDPに準拠した温度マッピングサービスを低コストでお客さまへ提供しました。また、災害時における供給機能の継続に向けて、燃料調達のスキームの構築や医薬品の特性などを熟知した専属ドライバーの確保といったBCP体制を整えています。

2024年度は、GDP必須要件である温度管理強化を図るため、倉庫の温度マッピングを合計36案件、輸送試験を合計27案件実施しました。温度マッピングの実施により、GDPガイドラインに沿った適切な温度モニタリングポイントでの温度管理をが可能となりました。また、輸送試験では、輸送中の温度管理の妥当性を検証しました。ほかにも、コンピュータ化システムバリデーション※2対応した温度管理システムとの連携により、「重要な記録データの集約管理」、「永続的な温度データ保管」、「セキュリティ性・信頼性の高い基盤でのデータ管理」を可能としています。さらに、現場の品質管理と運営力のさらなる強化を目的に構築した「GDP動画教育」ではこれまで実施した内容の振り返り教育をはじめ、さらに高度な内容を教材として使用しました。今後は、GDP文書記録管理の効率化とデータインテグリティ対応強化に向けて、関東および関西の主要拠点に導入している製造領域GMPと同レベルの機能を備えた文書記録管理システム(HITQUAA※3)の導入拠点と適用業務範囲の拡大を検討していきます。

海外においてはLOGISTEED Asia-Pacific Pte. Ltd. がシンガポール・チャンギ国際空港において医薬品輸送品質認証「CEIV Pharma」を2024年12月に取得し、2024年度までに海外グループ全体で4カ所取得しています。
今後も、複雑化する流通経路の適正管理に取り組むことで、高品質な医薬品物流の維持に貢献していきます。

  • ※1GDP (Good Distribution Practice):輸送・保管中にも劣化しないように厳密な品質管理の確保を目的とした「医薬品の適正流通基準」
  • ※2コンピューター化システムバリデーション(CSV):医薬品などの製造や品質管理において、コンピュータ化されたシステムが期待通りの結果を出すことを検証し、文書化するプロセス
  • ※3「HITQUAA(ヒットキュア)」は(株)日立産業制御ソリューションズの登録商標
東日本第二メディカル物流センター(埼玉北)

医薬品取り扱い物流センターの保有面積:9万2千坪(2025年3月末時点)

うち、GDPに準拠した物流センターの標準装備

  • ドックシェルター
  • 温度センサー校正
  • 全館空調
  • 非常用自家発電装置
  • アラーム発報管理
  • 入室セキュリティ

GDP教育プログラム参加者

GDP推進会議参加者(2024年度) 3回、延べ185名参加
GDP動画教育受講者(2024年度) 14回、延べ1,751名受講

メディカルプラットフォーム

自動化・省人化技術および設備の導入

当社グループは、人手不足といった社会課題に対応すべく、物流現場への自動化・省人化技術の実装および設備導入を推進し、作業者の負担軽減につなげ、安全・安心で働きやすい職場と持続可能な物流運営体制の確立を実現していきます。

2024年度に導入した主な設備

自動化・省力化設備の導入をすすめ、2023年度と比較し年100FTE分の省力化を実現しました。

  • ピース順立機
  • デパレタイザー/パレタイザー
  • 無人フォークリフト
  • AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)
  • ピースピッキングロボット
  • AMR(Autonomous Mobile Robot:自律移動型協働ロボット)

FTE (Full-Time Equivalent):フルタイム当量。組織の人員がフルタイムで勤務した時の仕事量を表す単位

導入済みの主な設備

GTP(Goods To Person)設備

ケース品/ピース品の保管・出荷機能を有し、ロボットやコンベアで商品を作業ステーションに搬送する事で作業者の歩行作業を削減し、作業生産性の向上に努めています。2018年度より導入を進め、9カ所の事業所で導入実績があります。

医薬A事業所

医薬A事業所

アパレルB事業所

アパレルB事業所

アパレルC事業所

アパレルC事業所

アパレルD事業所

アパレルD事業所

医薬E事業所

医薬E事業所

通販F事業所

通販F事業所

日雑品G事業所

日雑品G事業所

電子機器H事業所

電子機器H事業所

電子機器I事業所

電子機器I事業所

AMR(Autonomous Mobile Robot:自律走行搬送ロボット)

倉庫内での小物商品のピッキング業務にピッキングアシスタント型AMRを活用することで、作業者の歩行距離を削減し、生産性の向上につなげています。2022年度より導入を進め、3カ所の事業所で導入実績があります。

アパレルA事業所

アパレルA事業所

輸送機器B事業所

輸送機器B事業所

工具部品C事業所

工具部品C事業所

無人フォークリフト

移動パレットラックや垂直搬送機、自動倉庫と連動し、夜間含めたパレット荷役(入出庫)・搬送を自動化しています。2018年度より導入を進め、3カ所の事業所で導入実績があります。

医薬A事業所

医薬A事業所

日雑品B事業所

日雑品B事業所

医薬C事業所

医薬C事業所

ピースピッキングロボット

人手によるピック&プレース工程を、各製品の特性に応じた仕様のピースピッキングロボットに置き換え、単純作業の省人化を推進しています。2019年度より導入を進め、3カ所の事業所で導入実績があります。

アパレルA事業所

アパレルA事業所

医薬B事業所

医薬B事業所

アパレルC事業所

アパレルC事業所

デパレタイザー/パレタイザー

ケース単位で出荷する商品の、パレットからコンベヤラインへの積み下ろしやコンベヤラインからカゴ車等への積み付け作業にデパレタイザーやパレタイザーを活用することで、重筋作業の削減と省人化につなげています。2019年度より導入を進め、10カ所の事業所で導入実績があります。

医薬A事業所

医薬A事業所

流通B事業所

流通B事業所

流通C事業所

流通C事業所

流通D事業所

流通D事業所

医薬E事業所

医薬E事業所

流通F事業所

流通F事業所

流通G事業所

流通G事業所

流通H事業所

流通H事業所

流通I事業所

流通I事業所

流通J事業所

流通J事業所

AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)

パレットの搬送等のほか、棚搬送型ピッキングシステムや小物商品の仕分けシステムとして、搬送やピッキング・仕分け作業の省人化を推進しています。2014年度より導入を進め、8カ所の事業所で導入実績があります。

アパレルA事業所

アパレルA事業所

医薬B事業所

医薬B事業所

通販C事業所

通販C事業所

日雑品D事業所

日雑品D事業所

医薬E事業所

医薬E事業所

流通F事業所

流通F事業所

流通G事業所

流通G事業所

アパレルH事業所

アパレルH事業所

海外拠点導入

海外拠点にも自動化・省力化設備の導入を推進しており、2024年度は棚搬送型GTP設備を中国の北京拠点に導入しました。

日雑品A事業所

日雑品A事業所

日雑品B事業所

日雑品B事業所

工具部品C事業所

工具部品C事業所

社会インフラ関連設備の輸送推進
ー乾溜ガス化燃焼プラント設備輸送・据付を実施ー

当社グループでは、経験豊富な機工作業員と多様な機材を活用し、さまざまな製品の輸送から現地据付作業まで一貫した物流を手掛けてきました。これらの経験と実績を生かし、2024年度は「乾溜ガス化燃焼プラント」の設備輸送・据付を実施しました。

本プラントの「乾溜ガス化燃焼システム」とは、酸素を遮断した状態で廃棄物を加熱(乾溜)し、発生した可燃性ガスを燃焼させることでエネルギーを得る廃棄物処理技術です。近年、廃棄物の種類多様化により、従来の単純な焼却処理やリサイクルでは処理が困難な状態になっており、これらの社会課題を解決するために、世界に先駆けて研究開発されたお客さまの設備です。当社グループは、本プラント設備の、工場での組立から輸送・据付作業までを無事故で完遂しました。

当社グループは、これからも輸送から据付作業まで一貫したトータルソリューションの提供を通じて、お客さまの事業活動を支援します。各現場での安全性の向上に努め、豊かな社会づくりに貢献していきます。

工場での組立作業

工場での組立作業

製品積込作業

製品積込作業

製品積載完了(特殊トレーラー)

製品積載完了(特殊トレーラー)

現地荷卸状況

現地荷卸状況

現地据付状況①

現地据付状況①

現地据付状況②

現地据付状況②

重量機工・移転

強靭で持続可能な物流サービスの進化に向けて

輸送デジタルプラットフォーム SSCV(Smart & Safety Connected Vehicle)

「SSCV」は、テクノロジーとオープンな協創を通じて輸送事業をアップデートするデジタルプラットフォームであり、以下の3つのソリューションから構成されています。

  • 輸送事業者の法令遵守と効率的な働き方を提供する「SSCV-Smart」
  • ドライバーの安全に寄り添う「SSCV-Safety」
  • トラックをもっと使いやすくする「SSCV-Vehicle」

物流会社だからこそ提供できる現場発想のサービスや、サービスから得られたビッグデータの利活用により、さまざまな社会課題の解決に資する新たなビジネスモデルを構築し、輸送と社会をよりよい未来へつなぎ、持続可能な社会の実現へ貢献していきます。

SSCV概念図

SSCV-Safety(安全運行管理ソリューション)

SSCV-Safetyの特長と機能

「SSCV-Safety」は、当社が物流を実業とする企業として長年事故と向き合い安全を追求してきた結果生み出した、"事故ゼロ"をめざすソリューションです。ドライバー向けの体調測定機能と、管理者向けのダッシュボード機能が連動し、リアルタイムで事故につながるヒヤリハットを検知。データを一元管理し可視化することで、事故を未然に防ぐだけでなく、運行後の振り返りを行うことも可能です。
ほかにも、以下のような機能を実装しております。

デジタル労務管理
デジタコと自動連携してドライバーの時間外労働時間を把握するとともに見える化を実現
デジタル点呼(IT点呼)
パソコンやスマートフォンなどの機器を活用し、対面でなく遠隔で点呼を行うことが可能(Gマーク認定事業所等にて実施可能)
運転リスク判定
日々計測しているドライバーの体調情報をもとに疲労状態を判定し、運転リスクが高まっていることを運行管理者に通知することが可能

今後は、更なる法制化への対応としてコンプライアンス強化や運行管理業務効率化を目的とした機能拡張に取り組んでいきます。

この表は横にスクロールが可能です
状況 機能 特長
運行前 予測する
  • 体調総合判定
  • ヒヤリハット予報
漫然運転につながるドライバーの「疲労」や「ストレス」を可視化し、事故リスクを独自のアルゴリズムで事前に予測
運行中 見守る
  • 危険走行注意喚起
  • 有事情報通知
  • 車両位置、疲労レベル見守り
  • IoTボタンによる危険検知
危険な状況(運転、疲労レベル)を検知しドライバーにその場で知らせるとともに、管理者がその状況を把握できることで、ヒヤリハットを事後ではなくリアルタイムで摘み取ることが可能
運行後 振り返る
  • 運行ルート
  • 危険運転動画
  • 運転評価コメント入力
経験と勘で判断していた事故のリスクを見える化し、事実とデータに基づいてドライバーを教育・評価できる環境を提供することで、事故を未然に防ぐ体制作りをサポート
管理 管理する
  • 安全管理KPI
  • デジタル点呼(IT点呼)
  • デジタル日常点検
  • デジタル労務管理
データを元に、ドライバーの健康と安全をマネジメントし、法令に沿ったDX管理で一元化

SSCV-Safetyの提供価値・有効性

  • 健康起因による事故の未然防止
  • 運行中のドライバーの見守り
  • ドライバーの労務管理の徹底
  • 優良ドライバーへの公平な評価
  • ドライバーに合わせた技能指導
  • 日々の運転状況のコーチング

導入実績と効果

当社グループでは、2019年度から本格的に国内の事業用トラックや自家用車両への「SSCV-Safety」の導入をすすめ、2021年度にすべての車両約2,200台への導入を完了しました。導入後は漫然運転に起因した事故発生の抑制につなげています。2021年からは、当社グループ以外の輸送事業者へのサービス提供を開始し、「SSCV-Safety」の普及に取り組んでいます。また、一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)による「TDBC認定ソリューション」の認定を受けているほか、「SSCV-Safety」は、厚生労働省の調査事業や国土交通省の実証実験に採用されるなど、社会課題の解決に向けた取り組みに活用されています。

また、2024年度に国土交通省事故防止対策支援推進事業における「令和6年度過労運転防止に資する機器」として認定されたほか、ドライバーの安全性向上に貢献したことが高く評価され、「国土交通大臣表彰」を受賞しました。

一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会 新しいタブで開きます

SSCV-Safetyの導入台数(累計:2025年3月31日時点)

区分 台数
当社グループ 2,382台
当社グループ以外(協力会社) 1,285台
社外の輸送事業者 646台
合計 4,313台

SSCV-Smart(輸送業務支援ソリューション)

中小企業が多くを占めるトラック運送業界では、さまざまな管理業務を電話やFAX、紙で行っている会社が少なくありません。当社が開発した「SSCV-Smart」は、インターネットを介して荷主と輸送事業者をつなぎ、一つのシステムで案件獲得から請求までを一元管理することができる輸送業務支援ソリューションであり、両者の業務効率化・法令遵守を支援します。

SSCV-Smartの基本的な機能

「SSCV-Smart」は、荷主と輸送事業者をインターネットでつなぐWebシステムです。輸送案件の獲得から配車、運行指示書の発行、請求までをシステム上で一元管理できるほか、電子帳簿保存やインボイス制度にも対応しているため、事業効率化・法令遵守を支援します。

SSCV-Smart

SSCV-Smartの導入社数(累計:2025年3月31日時点)

SSCV-Smartの導入済み社数 913社

SSCV-Vehicle(車両管理ソリューション)

車両の管理は、点検や整備、保険の更新など多岐にわたり煩雑であるとともに、法令遵守が求められ、管理の不備は大きなリスクにつながります。「SSCV-Vehicle」は、物流会社ならではの視点とテクノロジーを融合した新たな車両管理のためのソリューションです。

SSCV-Vehicleの基本的な機能

車の調達から買取までの各々の管理業務を一元化しサポート。現在は、IoT技術・ビッグデータを活用した遠隔診断や故障予兆アラートなど予防診断機能の開発を進めています。

SSCV-Vehicle

SSCV-Vehicleの当社グループへの導入台数(累計:2025年3月31日時点)

SSCV-Vehicleの当社グループへの導入台数 3,423台

SSCV₋Vehicleを導入した国内グループ会社で所有しているトラック、業務車両、フォークリフトの合計台数

輸送事業の強靭化(物流の「2024年問題」を含む輸送力不足への対応)

物流の「2024年問題」を含む社会全体での輸送力不足への対応として、ドライバーの総労働時間の短縮やドライバー不足を補う輸送力の強化が急務となっています。当社グループでは、グループ間での乗り継ぎ中継輸送や協創パートナーと連携したモーダルシフトの推進やダブル連結トラックの運行による省人化・大容量化・短距離化について取り組んでいます。また、当社グループ開発のトラックバース予約管理システムを運営拠点(約200拠点)に導入し、荷待ち・荷役時間の短縮などにも取り組んでいます。これらの取り組みなどにより、2024年度の当社グループのトラックドライバーの労働基準違反件数は0件でした。

物流の「2024年問題」:働き方改革関連法により2024年から適用された、ドライバーの時間外労働の上限規制等から生じる諸問題のこと。

SCDOS(サプライチェーン最適化サービス)の提供によるお客さまのSCM(サプライチェーンマネジメント)の支援

複雑化、高度化する現代のサプライチェーンにおいて、当社はサプライチェーン戦略パートナーとして、DXによる可視化と全体最適化を通じたお客さまの事業価値の向上や脱炭素などの環境価値の向上に貢献しています。

2024年度は、ロジスティードソリューションズ(株)の「ONEsLOGI」ラインナップと連携した、倉庫・輸送・CO2排出量の3つの可視化ソリューションを統合した標準モニターを100社を超えるお客さまへ提案しました。また、ロジスティードの3PL事業で培った標準的なモニタリングKPIをベースとした標準KPIダッシュボードを開発し、お客さまのサプライチェーン組織への提供を開始しました。

ONEsLOGI:当社グループの3PLを支えるWMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)ソリューション

SCDOS(サプライチェーン最適化サービス)

SCDOSの機能拡張
ー物流の「2024年問題」への対応~物流統括管理者(CLO)向けサービスの開始ー

日本の物流業界が直面している物流の「2024年問題」により、輸送能力の低下や物流コストの上昇等が発生し、食品・医薬品などの供給への悪影響が懸念されています。 この状況に対して、政府は2024年5月15日に荷主企業や物流企業に対して物流効率化の努力義務を課し、また一定規模以上の企業には、物流統括責任者(CLO:Chief Logistics Officer)の選任や、中長期改革計画の策定を義務化する物流効率化法(改正)を公布しました。 今後は企業単体の物流効率化ではなく、企業・業界を超えた物流改革の推進が不可欠な時代に変化すると想定されます。 この時代の鍵を握るCLO、CLO直下のスタッフを支援するロジスティードの新しい物流ソリューションを開発、複数の顧客への提供を開始しました。

CLO向けサービス

SCDOSの機能拡張 ーグローバル展開の加速ー

トランプ政権下による関税政策などによる国際貿易の停滞リスクや、権威主義体制による不透明な地政学リスクなど、グローバルサプライチェーンにおけるレジリエンス対応への重要性は、これまでになくクローズアップされつつあります。SCDOSはグローバルのお客さまニーズに応え、各種ソリューションによるお客さま支援にて得たサプライチェーンプランニング、最適化分析のノウハウをベースにサービス展開を加速しています。 2024年度は、主要な現地法人のロジスティクスエンジニアリング組織との連携を強化し、複数のお客さま向けのサービス提供を実施しました。サービスを提供している主な地域は、北米、欧州、東南アジアに及び、ロジスティードグループ全域でサービス提供が可能となりました。

活用イメージ

SCDOSの機能拡張

SCDOSの機能拡張 ーSCLINK+(貿易業務効率化サービス)ー

多くのお客さまが、輸入調達業務における表計算ソフトを用いたデータのトラッキングに、効率性向上の限界を感じています。そのようななか、当社は、バラバラに管理されたデータをプラットフォーム上で管理することで業務の効率化を図る「SCLINK+」を提供しています。このプラットフォームを導入することで、発注数や輸送ステータスが可視化され、サプライチェーンを構成するプレイヤー間の問い合わせ工数の削減や正確な納期の回答が可能となり、業務効率化につながっています。

SCLINK+

SCDOSの機能拡張 ーEcoLogiPortal(CO2排出量可視化ソリューション)ー

近年、企業はサプライチェーン全体でのCO2排出量の把握と削減を要請されており、その対応に苦慮しています。当社は、お客さまが既に取得しているCO2排出量に関するデータを活用したCO2排出量の状況が瞬時に算定できるソリューションを開発し、サービス提供を開始しています。このソリューションは、当社の倉庫管理システムやお客さまの基幹システムから取得できるデータから、「どこから・どこまで・何を・いくつ運んだ」というデータを識別し、物流領域におけるCO2排出量を日別や輸送手段別などで分析することで、削減に向けたシミュレーションを可能としています。また、このソリューションは、適正性という観点から第三者認証機関(LRQAリミテッド)の適合性評価を受けています。2024年度は、本ソリューションの提案目標件数を超える多数のお客さまに提案を行い、国内外の複数のお客さまの物流領域で排出されるCO2排出量の可視化と削減の支援につなげました。また、新たな取り組みとして「共同配送」でCO2排出量を削減するプロジェクトをJ-クレジット制度に登録しました。 本スキームは、当社が運営・管理者となって、プロジェクトに参加する荷主や物流会社の「共同配送」の実績をもとにデータを集計し、クレジットの申請を行い、その後、発行されたクレジットを売却し各社に還元します。個別の登録や審査にかかる事務手続きなどの手間とコストを抑えながら、クレジットを創出することができます。 また、国外においてもシンガポールのお客さまのニーズに沿って、CO2排出量を金額で表現出来るように実装開発を推進しています。

共同配送によるJ-クレジット登録

DXの推進

当社グループは、物流業界における人手不足や長時間労働が課題となる中で、物流現場で生じるさまざまな情報のデータ化・可視化・標準化を加速させ、DXを推進しています。

DXによるイノベーション創出に向けたデジタル基盤の構築

DX推進による新たな価値・イノベーションの創出を図るため、全社共通のデジタル基盤の整備・構築に取り組んでいます。2022年度は、国内グループの経営系基幹システムの刷新を行うとともに、既に標準化整備が完了しているロジスティクス関連のデジタル事業基盤との連携を進め、国内での革新的なデジタルサービスの提供とデータドリブン経営の促進が可能となりました。2024年度は海外グループ会社のデータ基盤構築を開始し、海外グループ会社 17社(22拠点)において導入を完了しました。2026年度までに全海外グループ会社への導入完了をめざし、ロジスティードグループの業務標準化、データドリブン経営の更なる強化を推進しています。

デジタル事業基盤の活用による物流サービス改革

DXによる事業運営の効率化・生産性向上に向け、デジタル事業基盤の活用による物流サービスの改革に取り組んでいます。デジタル事業基盤は、物流DXを実現するためのデジタルプラットフォームで、当社グループ内の倉庫領域で日々得られるさまざまなデジタルデータを集約し標準化したものです。このデジタル事業基盤を活用した社内改善の2024年度目標件数を2022年度に前倒しで達成しました。今後はロジスティードグループで蓄積した知見を積極的にお客さまに提案し、物流業界の更なる発展に貢献していきます。

物流センターや倉庫での自動化・省力化、およびDXによる倉庫オペレーションの変革

当社グループでは、労働力不足に起因する物流の遅延・停滞や物流コスト上昇などの社会課題の解決に向けて、物流センターの省人化促進だけでなく、DXによる倉庫運営の効率化・標準化にも積極的に取り組んでいます。

RCS(Resource Control System:"設備"と"人"の統合制御システム)の実装

当社グループでは、RCS(Resource Control System)を通じて、倉庫運営の重要なリソースである「人」と「設備」を最適化し、倉庫全体のスループット向上を目指す取り組みを行っています。

RCSは、設備の管理(RCS-Automation)と人の管理(RCS-Workforce)のそれぞれでソリューションを展開し、将来的にはこれら二つのソリューションの連携も視野に入れて取り組んでいます。

設備の管理(RCS-Automation)

将来の労働力不足に備え、現場での自動化・省人化は避けられない状況です。また今後はさまざまな設備やロボットが物流現場で導入されることが想定され、複数の設備、ロボット間でのタスク連携が求められます。RCS-Automationではそのようなニーズのもと、メーカーに依存せず複数の設備をコントロールすることで現場全体のスループットの向上を支援します。また、設備の単体制御においても、メーカーの制御システムに依存せずに、ロジスティード独自で開発した制御システムにより、メーカーシステムにはない機能の追加や当社の制御ノウハウの展開が可能です。

人の管理(RCS-Workforce)

現場の個人に依存した業務をデジタル化をし、属人化の解消とペーパーレスを進めて、事務管理の運用負荷を軽減することが可能です。また現場業務の標準化の取り組みによって業務プロセスの整備が可能となり、荷主単位での生産性の比較・検証を行うことができるようになります。またRCS-Workforceでは可視化された稼働状況をもとに、作業員の作業エリアへの事前配置、当日の配置変更、カット時間に合わせて配置調整を行うことも可能です。

リソース最適化シミュレーション(RCS-Simulation)

RCS-AutomationとRCS-Workforceの2つのソリューションから取得した倉庫運営計画および実績等の物理空間データを活用して当該倉庫の仮想空間を構築し、リソースの最適化シミュレーションを実施する機能(RCS-Simulation)の開発・展開も検討しています。

物流センター内の指示機能を高度に自動化する「RCS(Resource Control System)」に関する特許取得のお知らせ(2021年8月2日)

「第28回日本MH大賞(優秀賞)」「2022年度ロジスティクス大賞(準大賞)」をダブル受賞(2022年8月29日)

RCSの導入事例 ー物流センターの省人化とDXによる倉庫オペレーションの変革ー

2022年度に開設した生活雑貨向けの物流センター(大阪府)では、RCSを導入することで、当社独自の倉庫運用ノウハウが反映された自動化設備の統合制御が可能となり、バラ・ケース荷姿の商品の荷受けから方面別仕分けまでの一連の作業工程の効率的な自動化・省人化を実現しています。2023年度はスポーツ用品向けの物流センター(栃木県)にも同様のシステムを導入し、2024年度は化粧品向け物流センター(福岡県)にも同様のシステムを導入し、自動化・省人化を推進しています。また、これまで管理者の知見に頼っていた倉庫内の人員配置計画、シフト計画、作業工程計画などの作成や実績管理といった倉庫マネジメント業務も、RCSの導入により迅速な処理が可能となっています。RCSというDXソリューションの実装が、設備や人のリアルタイムな予実管理とリソースコントロールの効率化・標準化を実現しています。

通販A事業所

通販A事業所

医療B事業所

医療B事業所

流通C事業所

流通C事業所

化粧品D事業所

化粧品D事業所

RCS(Resource Control System)(物流センターDX支援サービス)

倉庫管理システムの再構築 ーONEsLOGI 新WMS-PF(標準化倉庫管理システム)の機能拡充ー

お客さまへの提供価値の拡大に向け、WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)の標準化に取り組んでいます。従来は、業態ごと・お客さまごとにWMSをカスタマイズしていましたが、倉庫領域にとどまらず、当社グループが長年続けてきた3PL事業で得たノウハウや物流にまつわるあらゆる機能を搭載した「ONEsLOGI 新WMS-PF(標準化倉庫管理システム)」を標準ソリューションとして再構築することで、お客さまへのサービス提案・提供の迅速化・高度化を図っています。このソリューションの機能拡充の進捗を「適合率」として把握・管理しており、2024年度は前年度より、さらに適合率を向上させました。

この表は横にスクロールが可能です
「ONEsLOGI」新WMS-PFの物流業務への適合率向上 2023年度実績 2024年度実績
94% 96%

DX分野の特許出願・権利化の推進

当社グループは「知的財産」が事業競争力の源泉であると考え、その管理と保護を通じて企業の持続的な成長と競争力の維持をめざしています。物流という社会経済基盤としての役割を果たすため、革新的技術の導入や高度化は不可欠な要素であると考えており、現状に留まらない積極的な姿勢で新たな技術へのチャレンジを継続しています。当社の強みである3PL事業では、現場オペレーションとソフトウェアとを融合しながら、デジタル化、可視化、最適化をおこなっており、その成果については主にビジネス関連特許として出願しています。個々のデータドリブンな意思決定や効率化を進めながら、経営全体の管理、内部統制のパフォーマンスを向上させることで、当社グループの重要課題(マテリアリティ)の一つである「DXの深化」を推進していきます。 昨年度は、新たな市場ニーズに対し取り組んだ包装設計分野や3PL事業・倉庫運営でのVC活動(改善活動)に関して多くの発明を創出し、特許出願しました。結果としてDX分野の比率のポイントは63%となり、23年度の68%と比率として低下しましたが、特許の出願を通じた知的創造活動や成果の取りまとめは、現場運営を巻き込んでグループ全体に浸透している証拠としてあらわれたもので、課題に挑み続ける人財育成やイノベーションの精神を育む活動になっていることを示すものでした。 当社グループは、特許権の確保を通じた知的創造により、お客さま課題解決、さらなる価値の創生へとつなげ、高度かつ良質なロジスティクスサービスを提供することで社会に貢献していきます。

特許出願(公開)件数のうちDX分野の件数と割合

(2025年3月末時点:累計)

12件
63%

DX人財の育成

ITやDXを活用した新たな事業の創造を担うDX人財の確保のため、DX教育の充実化を図っているほか、お客さまのサプライチェーンの課題をデータに基づいて発見し解決するデータサイエンティストを育成しています。

データサイエンティスト育成講座受講者数

(2025年3月末時点:累計)

165名

協創による新たな価値の創出

循環型利用物流の構築 ーレコビスー

所有型から利用・体験型へと変化する消費スタイルに対応するために開発された「レコビス」は、RFIDタグによる個品管理・クラウド型システムによって、EC事業者さまのサブスクリプションサービスをサポートするサービスです。ファッション業界における衣料の大量消費や廃棄といった環境問題が課題となるなか、この「レコビス」は、シェアリング・サブスク・レンタル型ビジネスをサポートする循環型利用物流の実現に貢献するだけでなく、適切な荷扱いにより、「製品寿命の長寿化」やサーキュラーエコノミーにつなげています。

RFID(Radio Frequency Identification):電波を介して情報を読み取る非接触型の自動認識技術

安全で持続可能な物流の実現に向けて ーSSCVデータの社会課題解決への利活用ー

SDGs等の社会課題の解決に向けては、課題解決に資する新たなビジネスモデルの構築や、業界を超えた協創が必須となります。当社グループではSSCVのサービス運用から得たビッグデータの有効利用方法や新たな価値を探求しています。

協創パートナーである損害保険ジャパン株式会社およびSOMPOリスクマネジメント株式会社と提携し、「SSCV-Safety」のAIドライブレコーダーで検知したヒヤリハット(危険事象)を解析し、最適な安全運転教育コンテンツをピンポイント配信するサービスを提供しています。

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