PROFILE
ロジスティクスソリューション統括本部 DXソリューション開発本部 サプライチェーンイノベーション部サプライチェーンソリューショングループ/2020年入社
理工学部 物質生命理工学科 卒業
2020年 営業開発本部 DX・イノベーション部 所属
サプライチェーン最適化サービス「SCDOS」の営業や物流設計ツール「SLC」の社内教育を担当
2022年(入社3年目) ロジスティクスソリューション開発本部 DX戦略本部 SCイノベーション部 所属
「SCDOS」のうち、在庫可視化や物流DXコンサルティングを担当
※所属については、掲載当時の内容となっております。
理系から物流業界へ
面接での一言がキャリアスタートを後押し
「あなたの学びは、当社が普及をめざすDXサービスに必要です」という面接官の方からの一言が入社の決め手でした。必要だなんて言われたのは初めてでしたし、素直に嬉しかったのを覚えています。大学では理工学部に在籍しデータ分析を学んでいたのですが、就職に関してはどの業界でも活かせそうだなと漠然と考えていた程度で、正直なところ具体的にはイメージできていませんでした。物流×理系のイメージはなかったものの、コンビニやスーパーで商品を手に取るときは「これを運んでくれる人たちがいるんだな」と想像することがあり、物流には何となく興味があったんです。
当時はまだ物流についてのニュースが取り上げられる機会も少ないなか、面接時に当社がデータを活用した新しい物流サービスにいち早く取り組んでいると知り、興味が深まりました。ここでなら、人々の生活を支えたい、社会に貢献したいという自分の想いを実現できるのではないか。その可能性に強く惹かれ、入社を決意しました。
念願のDX部門に配属され、初めは営業メンバーに向けて物流設計ツールの使用方法をレクチャーする社内業務を中心に担当。現在はサプライチェーンイノベーション部に異動し、データを用いて、物流を最適化するためにシミュレーションを実施したり、物流センターの在庫を可視化・分析できるサービスを開発したり、新しい物流DXサービスの検討・提案を行っています。社内中心だった業務から、お客さまと直接向き合う対外的な業務へと変化したことで、求められるレベルも格段に高くなりました。でも、その分やりがいや成長を感じる機会も増えました。

120%の完璧なサービスよりも
人とともに成長できるサービスを
とはいえ初めからうまくいったわけではなく、現在の部門に配属された当初は、お客さまとの向き合い方に苦戦しました。特に入社5年目に初めてリード役を務めた案件は印象に残っています。お客さまから直接、在庫管理の課題について相談を受け、物流を可視化し、より効率化するためのシステムを提案するというもの。若手の自分だからこそ話しやすいこともあるのではないかと考え、「一緒に学んでいきたいです」と懐に飛び込む気持ちで臨みました。その結果、多くの課題や理想像、ときには「今まで言ってこなかったけど...」というような本音を伺えたことも。一方で、せっかく話してもらったのだから全てに応えたい、でも要望が膨大になってしまいどう反映すればいいのか分からない、という状況に陥ってしまいました。
そんなとき、お客さまが「要望を一気に叶えたいとは思っていません。システムと実際に使う人を一緒に成長させていくことが、私たちの希望です」という言葉をかけてくれたんです。確かに技術系の仕事をしていると完璧なシステムを追求してしまいがち。でも使える人がいなかったら、ただの無駄な画面になってしまいます。この言葉をいただいたとき、自分の使命がはっきりと見えた気がしました。お客さま一人ひとりの現状に向き合い、その状況において本当に必要なサービスは何なのか、システムが導入されることでお客さまの業務がどう変わるかを一緒に考え抜きたい、どんな道を一緒に歩むべきかを真剣に模索する伴走者になることが大事だと思うようになりました。新たな気づきを与えてくれたこの案件が、今の私の礎となっています。

学び続けられる環境が
成長を支えてくれる
DXという変化の早い業界に携わるからには、システムやお客さまだけでなく、自分自身も成長し続ける必要があると日々感じています。その成長を支えてくれるのが、当社の充実した教育プログラムです。若手にとっては金銭的にハードルが高い講座でも、会社のサポートで自由に受講できる環境が整っており、自分のスキルを磨き続けることができます。
スピード感のある分野だからこそ、学んだことを業務にすぐ活かせる場面も多いんです。「昨日あの話を聞いたから、今日のお客さまの話が理解できた」なんていう瞬間もあり、学びが役立っているという実感がやりがいにつながっています。また、同じ部署の先輩後輩も学びに対してとても積極的で、上からも下からも刺激のある環境が、もっと頑張ろうという意欲を自然と引き出してくれるんです。それが自分のモチベーション維持にも役立っています。
今後、力を入れたいと考えているのが、英語のスキル向上。というのも現在、海外でも物流の最適化ニーズが高まっており、日本国内で磨いてきた物流DXサービスを基に海外展開を急速に進めています。物流会社ならではのノウハウを詰め込んだサービスを各国の事情に合わせてカスタマイズすることで、更なる強化が見込めるアジア地域や、物流先進地域である欧州など、さまざまなお客さまの課題解決に貢献できるはず。語学力を磨き、国際的に活躍できる人材になりたいと思います。

物流業界から
社会全体の課題解決をめざす
入社以降、新型コロナウイルスの流行や世界情勢の変化によって、人手不足、労働環境などさまざまな問題を抱える物流業界がクローズアップされることが増えました。効率化も急務となり、当社の取り組みには先見の明があったことを感じています。かつて物流は、自分にとって身近な商品を運んでくれる存在でしかありませんでしたが、今は自分が学生のときに思い描いていた以上に社会課題に関わっていることを実感しています。
近年、日本国内では深刻なドライバー不足に直面しており、物流企業だけでなくメーカーや小売企業などを巻き込んだ抜本的な物流改革の推進が求められています。その状況下において、調達・生産・販売をつなぐ物流の重要性は高まっており、物流改革を進めることは業界、ひいては社会全体を良くしていくことにつながると信じています。
当社のDX部門が提供する、デジタルを活用したサプライチェーン最適化サービス「SCDOS」で、国内外問わず多くのお客さまの物流課題を一緒に解決していけるDX人財をめざし、物流の可能性を広げる挑戦を続けていきたいです。
